「フォーマルだけじゃない、ナポリ式古典エレガンス」
マリネッラ “白小紋柄タイ POP UP” がスタートします

マリネッラ エレガンスの継承者であり、マウリッツィオの父である ”ジーノ・マリネッラが自ら纏う本家ナポリスタイル” が伺える貴重な一枚。モノクロながらも、恐らく濃紺と思しき上着に白のシャツ、そして、やや大振りな白小紋柄タイを合わせているその様や、左手の袖口から僅かにのぞく、シャツのカフスの上から着けられたリストウォッチなど、現代の今見ても時代を感じさせない、”流行とは無縁の正統派エレガンス” が随所に垣間見られます。

日本では、白のタイと言えば、まず真っ先に思い浮かぶのは結婚式に思います。
しかしながら、私ども、マリネッラの本店を構えるナポリにおいては、少しだけ位置付けが異なります。

もちろんナポリでも、白も結婚式で着用されるものの、デイリーユースでも白のタイをお召しになる方も多く、“古くからの伝統的なナポリスタイル”の1つとして、白のタイの合わせが確立されているのであります。

そして、このフォーマル向けの白のタイと決定的に異なる点は、その素材です。

無論、シルク素材100％なのは当然として、一般的にはフォーマル向けとされる白のタイは“織り”のシルク素材が多いのに対し、ナポリ式古典エレガンスで用いられるのは、同じシルク素材でも主に“プリント”なのです。

そう、私どもマリネッラの“十八番”ともいうべき、英国製36オンスのハンドプリントシルクの”それ”です。

この白色の小紋柄タイですが、イタリア全土においても私の知る限り、昔ながらの土着のクラシックスタイルとして確固たる地位を確立しているのはナポリだけで、他の地域では見られないものに思います。

また、無数にあるイタリアのタイメーカーでも、白色ベースのシルクプリント生地でクラシックスタイルのタイを作るのは、やはり、私どもマリネッラを始めとする、ナポリ勢のメーカーが多いように思います。

では、この白小紋柄タイを用いた、どのような合わせこそ、ナポリ式古典エレガンスになるのかというところですが、このようなコーディネートが古くからの伝統的ナポリスタイルとして定義されます。
↓
”紺無地スーツ+白無地シャツ+白小紋柄タイ+黒靴 = 伝統的ナポリスタイル”

そして、「白無地シャツに白のタイなんて・・・」と思われる方。

そう、そうなのです、初めはさっぱりピンとこないのですが、実際に合わせてみて下さい。

これが、なんともエレガントで、いやらしさの欠片もなく上品なのです。

また、意外とクセになるなる中毒性もありますので、是非お試し下さい。

そして、不思議とプリント生地の素材感と小紋柄の調和により、“あのフォーマル感”は消し去られますので、このマジックも見どころの一つです。

実際、私も遡ること十数年前、初めてナポリ本店でオーナーのマウリッツィオ・マリネッラから、

「マリネッラのハウスカラーでもあり、相手に対しての敬意を表す紺地は、エレガンスの最たるものであるが、実は、ナポリでは古くから伝わる、粋な紳士が好むエレガントな土着のスタイルとして、伝統的に白小紋柄タイを合わせる。」

と聞いた時は、全くピンとこなかったのですが、その後に、本店にいらっしゃる地元のお客様や、本店近くの広場やバールで談笑する紳士の装いを目の当たりにし、「なるほど、こういうことだったのか」と納得させられたことが思い出されます。

また、私の私見ですが、数々の侵略の歴史を経て発展と繁栄を紡ぎ、栄枯盛衰の中を強く生き抜いたナポリ人の脈々と受け継がれるDNAの中に、“ナポリに生まれ、ナポリ土着の物で装い、ナポリの街で生きて行くことへの土着愛や矜持のようなもの”が、この白小紋柄に凝縮されているように思えてなりません。

やはり、歴史や伝統で裏打ちされたものは、廃れることなく現代においても価値を持って輝き続けることが出来ることの表れに思います。

さて、如何でしたでしょうか。

他のイタリアメーカーでも、中々目にすることのない、▶白小紋柄タイ。

イタリアでは、“白”のイメージから、中立や公正さ、思慮深さを連想させるため、弁護士や裁判官、検事といった法曹関係者に好まれるとも言われる白のタイ。

熟練職人の手仕事により仕立てられた、たくさんのタイがナポリより到着しておりますので、是非ご覧くださいませ。
また、マリネッラ ナポリ 東京ミッドタウン・丸の内のお近くへお越しの際は、是非お立ち寄りくださいませ。

▶白小紋柄タイ POP UP
～期間～
5月1日（月）～5月14日（日）
～価格～
・レギュラー仕様　29,700円税込
・セッテピエゲ仕様　37,400円税込