セレブリティーが選ぶレザーブルゾンの基準とその着こなし術を探る。
TYPE : En
DATE : Dec 25, 2021
レザーブルゾンと聞くと、どうしてもタフでスポーティーなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
そのルーツが、パイロットやバイカー用であったため、防寒や事故から身を守る質実剛健になりがちだったので、そう感じるのもやむ負えません。
最近はヴィンテージウェアがトレンドになり、パイロットジャケットを女性ファッションインフルエンサーが、オーバーサイズで着用するのをインスタグラムなどでよく見ますが、その一方でこうしたトレンドを取り入れながらも、品良くスマートに着こなしているヨーロッパのセレブリティーがいることも見逃せません。
そこで今回は、トレンドのレザーブルゾンを大人の着こなしに見せる着こなしテクニックと、その選び方をまとめてみました。
今回はチョイスしたのはイザイアのレザーブルゾン。
デザインは、今季注目されているミリタリーデザインで、A-2フライトジャケットなどと呼ばれている超定番。
ただ見ていただいたように、イザイアのレザーブルゾンからは、微塵もミリタリー的な雰囲気が感じられません。
ここが、大人のレザーブルゾン選びの大切なところ。
素材が、一般的なカーフ(牛革)ではなくラム(羊革)を使っているのですが、ここがこのブルゾンの上品でエレガントな雰囲気を醸し出していたのです。
そして、えりにムートン素材を見せているのも効果的な演出。
このラムレザーは、繊維が細やかで柔らかいのが見て取れます。
ファスナーはダブルジップになっているので、着こなしのバリエーションが格段とアップ。
ファスナーの引き手には、イザイアのシンボルマークのサンゴが刻印されています。
ダブルジップは、上の画像のように使うのがイタリア流。
こうすると急にこなれた感じが出たと思いませんか。
それとポッコリお腹の方は、こうすることでウエスト周りをスッキリと見せられ、お腹の圧迫感もなくなります。
コーディネートでのポイントは、インナーに発色の良いカラーのセーターを着ることと、パンツはデニムやチノパンといったカジュアルアイティムではなく、ウールパンツをチョイスするとヨーロッパのセレブリティーのようなオーラが出ます。
インナーのセーターは今回タートルネックにしていますが、ここはクルーネックにしても大丈夫。
靴はレザースニーカーをチョイスすると車の運転もスムーズですし、今どきのセレブリティーに共通するスポーティーな足元というポイントを押さえられます。
ウィンターリゾートや初詣に車で行くという方には、最適のスタイリングになっているのではないでしょうか。
ぜひトライしてみてください!!
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【Profile】 : スタイリスト / 大西陽一 氏
「メンズ・イーエックス」「レオン」「メンズ・プレシャス」「アエラスタイルマガジン」などで スタイリストとして活躍。親しみやすい人柄とファッションに対して熱い情熱を自ら表現し、 多くの方から愛されています。エディターの一面も併せ持ち、アルソーレの代表も務めています。