大西陽一 / STYLE

ダッフルコートをラグジュアリーに着こなす秘訣

TYPE : En

DATE : Apr 23, 2022

今年のメンズのファッショントレンド大賞のコート部門は、間違いなくダッフルコート。

デザイナーのジル・サンダーがデザインしたものから、英国のロイヤルネイビーのヴィンテージなどなど今までにない盛り上がりになっていますが、実際に試着してみるとカジュアル感が強すぎたり、モード系の超オーバーサイズだったりして、気分がなえてしまうことも。

実はその原因の一つは、ダッフルコートのフード。

ダッフルコートは海で働く人のためのコートがルーツなので、冬の海で半端ない寒さを防ぐためにはフードは必需品でしたが、現代生活の中ではここがマイナスポイントになってしまいました。

sealup-dufflecoat


ところがFLOENS TOKYOのシーラップのラインナップを見ていたら、フードの付いていないダッフルコートがあるではないですか!!

これなら、ダッフルコートをラグジュアリーな雰囲気で着こなせます。

襟は、Pコートの様な少し大ぶりでクラシックなデザインですが、見ようによってはモードっぽさも感じられますね。

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実際にこのダッフルコートで、ヨーロッパ的なエレガントなコーディネートを組んでみたのが上の画像。

チェックのWスーツにライトグレーのタートルネックを合わせてみました。
足元は、英国で生まれた冬の定番サイドゴアブーツをチョイスしてエレガントさを増し増しに。

この様なスタイリングにも上手く馴染むのは、やはりフードが付いていないからで、他のフードつきのダッフルコートではこの様なフォーマル感は出せません。

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身長170cmでサイズ48を着用するとヒザに掛かるくらいの長さに。
ジャケットを着るのにちょうど良いサイズバランス。

ジャケパンにネクタイというビジネススタイルにも見事にマッチ。

この画像を見ていただくと、このダッフルコートの横からの見え方がよくわかると思いますが、首回りがすっきりしているので、全体がフォーマルな感じにまとまっています。

このコーディネートは、イタリアのお洒落な人たちに愛され続けられている「アズーロ エ マローネ」と呼ばれる色合わせ。
ノーブルな青(アズーロ)×艶やかな茶の組み合わせは、日本人も似合うので是非トライしてみてください。

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フードのないダッフルコートには実はルーツ(諸説あり)がありました。
有名なのは1950~1960年頃にイギリスの郵便局(ジェネラル ポスト オフィス)が配達員に支給したダッフルコートで、ヴィンテージマニアの間ではポストマンダッフルコートとかGPOダッフルなどと呼ばれています。

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トグルボタンは木製で、ループはひも仕様という王道ディテール。
ポストマンダッフルコートの様に、トグルボタンの位置が左より(向かって見て)に付いているのもポイント。
パッと見はわかりにくいディテールですが、こうしたシーラップのこだわりが、他のダッフルコートとは違う独特のオーラを生んでいます。


  • 【Profile】 : スタイリスト / 大西陽一 氏
    「メンズ・イーエックス」「レオン」「メンズ・プレシャス」「アエラスタイルマガジン」などで スタイリストとして活躍。親しみやすい人柄とファッションに対して熱い情熱を自ら表現し、 多くの方から愛されています。エディターの一面も併せ持ち、アルソーレの代表も務めています。