大西陽一 / STYLE

細部にこだわったバケーションのシグネットリングは、ジェントルマンの証。

TYPE : En

DATE : Jul 24, 2021

「Der liebe Gott steckt im Detail」ドイツ語で「神は細部に宿る」と言う言葉が、日本のデザイン系の雑誌やウェブでよく引用されることがあります。
誰が言い出したかは諸説ありますが、ドイツ出身の建築家ミース・ファンデンローエや美術史家のアビ・ヴァールブルグの名言としてよく引用されています。

直訳では何を言っているのかわかりにくいので、若干意訳すると「細かな部分にまで、こだわりぬくことで、全体の完成度が高まる」とか「細部にまでこだわったものには、作者の強い思いが込められていて、まるでデザインの神が宿ったかの様な名品となる」と言った感じです。

今回は、FLOENS TOKYO(フローエンス トーキョー)の中で最も小さな名品をピックアップ。
その細部の仕上げは、まさに神が宿りそうな⁉ クオリティです。

その名品とは、VACATION.(バケーション)のシグネットリング。
普通宝石などが飾られる部分(台座)にイニシャルや紋章が彫り込まれているリングで、英国王室のチャールズ皇太子のそれは最も有名。

ベース部分は、滑らかな曲線が美しく指馴染みも抜群。
細い文字書体を綺麗に表現しており、他に類を見ないエレガントな仕上がりです。

ちなみに上の写真で彫り込まれているのは、アルファベットのHで、シグネチャーリングのルールにのっとり逆さに掘られています。

シグネットリングは、ピンキーリングと呼ばれることがある様に、基本的には左手の小指につけるのが一般的。
チャールズ皇太子も王室で代々受け継がれていると言われているリングを左の小指につけています。
(注)上の画像はイメージで、チャールズ皇太子のものではありません。

英国流ならシャツはダブルカフスでカフスボタンをつけるのが正解。
こうした細部にこだわってこそ、幸運の神様は微笑んでくれるのでしょう。


  • 【Profile】 : スタイリスト / 大西陽一 氏
    「メンズ・イーエックス」「レオン」「メンズ・プレシャス」「アエラスタイルマガジン」などで スタイリストとして活躍。親しみやすい人柄とファッションに対して熱い情熱を自ら表現し、 多くの方から愛されています。エディターの一面も併せ持ち、アルソーレの代表も務めています。