大西陽一 / STYLE

一品投入で秋モード全開。グランサッソのグレンチェックカーディガンはトレンドのカジュアルスタイルから王道ビジネススタイルまでこなす傑作。

TYPE : En

DATE : Sep 09, 2022

おうち時間が長くなったのをきっかけに、カーディガンがこの秋人気急上昇中だとか。
前開きだから何にでも簡単に羽織れて、スウェットパーカーなどに比べてきちんと感がアピールできるというのが好評の様です。
社内のウェブミーティングくらいなら、ポロシャツにカーディガンで十分という声もよく聞く様になりました。

ただし、ちょっとクラシックすぎて老けて見えがちだとか、ブリティッシュの王道アイテムだけどシルエットがちょっと野暮ったいなどという、ネガティブな昔のイメージを消去できない人がいるのも事実。

今回取り上げたグランサッソのグレンチェックカーディガンは、トレンドをおさえたデザインで、昔のカーディガンにあったネガティブ要因を一気に吹き飛ばす出来栄え。

実は柄ものカーディガンは、今年秋冬のメンズとレディースのトレンドの両方にノミネートされているという超人気商品。

インスタグラムなどを見ていると様々なファッションインフルエンサーが、カーディガンを着用していますが、メンズのモード系はビッグシルエットのコーディネートが主流。
レディースはトレンドを通り過ぎ、新定番になってしまった感さえ感じます。

話が脱線しますが、モデルのカイア・ガーバー@kaiagerber、女優のケイティ・ホームズ@katieholmesの素肌にカーディガンを羽織った画像は、今のカーディガンブームのきっかけを作ったとも言って良いくらいインパクトありました。

さすがに海外セレブの様なスタイリングは真似はできないな…という人のために、手持ちのベーシックアイティムにグランサッソのグレンチェックカーディガンをプラスするスタイリングを、カジュアルとビジネスの2パターン組んでみました。

柄カーディガンはハードル高いなと思った方も、これを見ればトライできる!!と感じていただけるはず。

バンドカラーシャツにブラックデニムというカジュアル定番に、グレンチェックカーディガンというなんでもないスタイリングですが、程よいヌケ感が出てませんか。

ポイントは、シャツのすそ出しとカーディガンのボタンをあえて1個しか止めないというところ。
モード系にふりたいなら、カーディガンを1〜2サイズアップしてボタンは止めない様に。

こちらはガラッと雰囲気を変えたビジネスバージョン。
グレースーツにセミワイドのホワイトシャツ、小紋ネクタイというベーシックスタイルに、グランサッソのグレンチェックカーディガンをコーディネート。

上の画像は、オフィス内を想定しジャケットを着用していません。
コーディネートのポイントは、ネクタイのチョイスとカーディガンのボタンの止め方。

ネクタイは柄カーディガンを合わせることを想定し、無地か小紋をチョイスするのが基本。
難度が高くなりますが、隙間が空いた太めのストライプ(俗に段落ちレジメンと言われるもの)などと合わせるとトレンド感が増し増しに。

カーディガンのボタンは、一番上と下は開けておきましょう。
一番上を閉めるか開けるかはお好みですが、閉めるとちょっとかしこまった感じが強くなります。
カーディガン本来のリラックス感をいかすなら、開ける方が良いと思います。

上着を着るとご覧の様にシックにまとまります。
これは、カーディガンの色がライトグレーだから。
もちろん、普通のグレーでもOKですが、やや柄が目立ってきますので、ネクタイのチョイスがかなり限定されてきます。

今回のグランサッソのグレンチェックカーディガンは一見エッジがかなり効いている様に見えますが、クラシックな柄で、やや細めのスッキリシルエットなので、手持ちのベーシックアイティムを一点投入で簡単にリフレッシュしてくれる優れもの。
是非お試しください!!


  • 【Profile】 : スタイリスト / 大西陽一 氏
    「メンズ・イーエックス」「レオン」「メンズ・プレシャス」「アエラスタイルマガジン」などで スタイリストとして活躍。親しみやすい人柄とファッションに対して熱い情熱を自ら表現し、 多くの方から愛されています。エディターの一面も併せ持ち、アルソーレの代表も務めています。