大西陽一 / STYLE

マリネッラ105周年記念のヴィンテージ柄タイは、トレンドの紺ブレに合わせることでイマドキ感ある最旬コーディネートが完成。

TYPE : En

DATE : Sep 18, 2021

マリネッラのネクタイの中でもかなりレアなものが、フローエンス トーキョーに入荷しました。
2019年に創業105周年を記念して特別に作られたネクタイで、愛好者の方々の間では発売当時話題になり、ナポリ本店では即完売になる柄が続出したという伝説のシリーズ。

そのネクタイの柄は、昔のアーカイブから起こしたもので、かなりヴィンテージテイストが強め。
生地は、イギリスの昔ながらの伝統的な製法で作られたものなので、イタリアの発色の良い生地に慣れた方がパッと見ると、ちょっと渋すぎかも…とちゅうちょするレベル。
特に、2000年以降に社会人になった方々には、未知との遭遇的な感覚ではないでしょうか。

実際「どんなコーディネートに合わせたらいいかわからない」「老けた印象にならないかな」「トレンド感が出せないのでは」と言ったお悩みをお持ちの方も多いと思いますので、そこをすっきり解決させるアンサーをご用意しました。

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まず選んだ105周年記念のネクタイは、こちら。
ベースカラーがマットな質感のボルドー色でやや大きな小紋柄が特徴的なもので、最近の日本のネクタイ売り場では、あまり見なくなったヴィンテージテイスト。

単品で見ると、かなりコーディネートが難しそうに見えますが、実はトレンドの紺ブレ(ネイビーブレザー)と合わせると、現役感満載のビジネススタイルに激変するという、秘めた才能の持ち主。

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こちらが、そのコーディネート例。
紺ブレは、ボタンがゴールド系のメタルなので、ネクタイの色みとうまく馴染見ます。
ここが、普通の紺ジャケットだと、ボタンがブラック系かダークブラウンなので、Vゾーンが浮いて見えがち。
(注)インパクトを出したい方には、それはそれで良いかと。

パンツは、デニム(ジーンズ)にセンタープレスをつけてコーディネートしています。
もちろん、洗いざらしでも良いのですが、こうするとよりトレンド感がアップされます。

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ちなみに紺ブレにデニムを合わせるスタイルは、ピッティ ウオモでも人気急上昇中で、インスタを見ると今季はかなり増えていますね。
スナップのジェントルマンは、ネクタイがネイビー系ですが、ここをマリネッラの今回のネクタイに変えてもすんなりまとまります。

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今回のコーディネートでは、ピンク地にホワイトのストライプのシャツを合わせています。
こうしたのは、ネクタイの色に近い色のシャツを持ってくると、癖のあるネクタイもすんなりまとまるという王道テクニックをお見せしたかったから。

上のスナップのジェントルマンもVゾーンのカラーはトーンでまとめています。
今回ピックアップした、マリネッラ創業105周年記念のネクタイには、ネイビーベースの小紋柄もあるので、お好きな方をお選びいただき、トレンディーな紺ブレコーディネートにチャレンジしてみてください。


  • 【Profile】 : スタイリスト / 大西陽一 氏
    「メンズ・イーエックス」「レオン」「メンズ・プレシャス」「アエラスタイルマガジン」などで スタイリストとして活躍。親しみやすい人柄とファッションに対して熱い情熱を自ら表現し、 多くの方から愛されています。エディターの一面も併せ持ち、アルソーレの代表も務めています。