E.MARINELLA

マリネッラ ナポリ 丸の内 小林 のナポリ解体新書④
~ローマ行脚編~

TYPE : Flow

DATE : Feb 16, 2022

マリネッラ ナポリのコラムです。
マリネッラはもちろん、イタリアやナポリにまつわる四方山話を徒然なるままに、マリネッラ ナポリ 丸の内 小林がお伝えします。
マリネッラをご存じな方も、まだご存じではない方も、ネクタイ以外にも知っていただきたい「ナポリの魅力」を是非コラムでお楽しみください。

  • マリネッラ小林
  • マリネッラ ナポリ 丸の内 小林正弘

    「いつも、フローエンスをご覧下さりありがごとうございます。 マリネッラ ナポリ 丸の内におります、小林と申します。 ナポリについては、下手の横好きですが、また以前のようにナポリに行けるようになる“その時に”役に立つ情報などなど、 織り交ぜられたら良いなぁなどと思っております。 駄文ですが宜しくお願い致します。」



マリネッラナポリ本店1階の様子

ナポリ本店1階の様子、古参スタッフの着こなしや、アドバイスを目当てに、たくさんのお客様が国内外からいらっしゃいます。



マリネッラナポリ本店ストックの様子

同じくナポリ本店の1階のストックの極々一部。膨大な数のタイが並べられます。様々な要望に応えられるよう多種多様な色柄が眠ります。
「まるで宝探しのように自分の気に入った一本を探す」と例えられるよう、楽しいひと時が過ごせます。

こんにちは、マリネッラ ナポリ 丸の内 の小林です。
イタリアの旅程もいよいよ最終訪問地である”永遠の都ローマ”へ。
ローマというと、やはり、まず思い浮かぶのが映画”ローマの休日”や”甘い生活”あたりでしょうか。
この当時は、正直なところ、ローマの良さがあまりよく理解出来なかったのですが、その後何回か訪れる度に好きになっていった街でもあります。
何より、都会で治安も良好。
カトリックのお膝元でもあり、街中にいきなり遺跡が現れたりと、都会とのミックス感がとても好きです。
そして、テヴェレ川を渡った川向うのトラステヴェレエリアは小さな広場や、下町のような雰囲気も感じられ家族でのご旅行や、新婚旅行にも雰囲気があっておすすめです。

さて、このローマですが、今回の旅行で最大の”目的”があったんです。
その目的とは・・・、”マルケ州の天才靴職人シルヴァノ・ラッタンジで靴を作る!”です。
ただ、これは本当に苦労しました。
まだ、インターネットもそれほど普及していない1990年代後半、店の住所なども良く分からず、ローマに店があることは分かっていたのですが・・・、どこにあるか分からない。
なので、とりあえず、目抜き通りのコンドッティ通り付近のバールや、お店で聞き込み。
すると正解でした、親切なBRIONIの店員さんが知っていて教えてくれました。
当時、このコンドッティ通りのエルメスを右に曲がるとボッカ ディ レオーネ通りという、日本語に訳すと”ライオンの口通り?”何とも妙な名前の道になるのですが、そこにラッタンジの店舗があったんです。
しかも、何と日本人の女性が働いているではないですか!何ともラッキーでした。
早速、「靴を作りたいのですが、ラッタンジさんいますか?」と聞くと、「いる」と言うではないですか!「ただ、少し外出しているので待ってくれ」と言われ、待つこと30分程。
ほろ酔いっぽい感じのラッタンジさん戻ってきました。
これには、本当に感動しました、まさかご本人に会えるとは!
そして、このラッタンジさんへの私の第一印象は、”スーパーマリオのルイジに似ているな”でした。(私感です)
そして、メチャクチャ良い人でした。
良くわからないアポなしの東洋人の小僧にも丁寧に色々と教えて下さり、また、アドバイスも頂き大変お世話になりました。

その後、ひとしきり採寸等を行い、モデルと素材を決めオーダー。
いわゆるパターンオーダーという形でお願いすることになりました。
そして、モデルは当時流行のセミスクエアのUチップ、もちろん、レースにはタッセルを付けてもらい、ノルヴェジェーゼでオーダー。
その後、4か月後くらいでしょうか、DHLで家に届いた時の嬉しさときたら半端じゃなかったことが思い出されます!

そして、このメインイベントを無事に終え、軍資金をほぼ使い果たした私は、数日の極貧ローマ観光をした後帰国の途につくことになります。
ちなみに、まだイタリアリラの頃のイタリア。
今では嘘のように物価が安かったです。
そして、ご存知かもしれませんが、買い物の際は”タックスリファウンド”を使用すると消費税分が後日還付されますので、書類の記入など少々面倒ですが絶対利用致しましょう!
ヨーロッパの付加価値税は高いのでかなりお得です!
また、このローマには私どもマリネッラのローマ店があり、上記のコンドッティ通りからも比較的近いので、是非ローマにお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

E.Marinella ROMA / Via di Campo Marzio, 9/A Roma

というわけで、これをきっかけにイタリアに本格的に興味を持ち始め、この後に行く再イタリア訪問でナポリを訪れ完全にどっぷりとナポリにハマってしまうという道を辿ります。
その後の私の行状はというと、お察しの通り、学生時代はバイト代を、就職後は給料を極限まで買い物と旅費に充てるという”荒んだ?”生活を送り、当時もはや買い物中毒であった私を見て、祖父祖母は「もののけに憑かれているんじゃないか」と揶揄をし、イタリアばかりに旅行に行く私を見て、父は「何か向こうで良くないことでもしているんじゃないか」と心配するほどハマるという末路を辿ります。(笑)
ただ、そんな私ですが、このナポリ好きも高じ、後々に縁あってマリネッラの正規輸入元である株式会社エスディーアイに入社をすることになるんです。(藤枝社長、その節は内定を下さりありがとうございました!)
そして、皆々様の温かいご支援のおかげでこのようにイタリアにまつわるブログも書かせて頂けていることは感謝の一言に尽きるところでございます!
そんな、こんなでナポリにハマって行くのですが、次回こそナポリを絡めて書きたいと思います。

続きは、また次回に。お付き合い頂き、ありがとうございました。

それでは、丸の内にお越しの際は、是非店頭にも遊びにいらして下さい!

  • E. MARINELLA-Mrunouchi
  • マリネッラ ナポリ 丸の内

    東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア1F
    営業時間:11:00~20:00
    TEL : 03-3217-2871
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