大西陽一 / STYLE SAMPLE

一度着るとやみつきになる究極の着心地の白Tシャツをテーラードジャケットにコーディネートするテクニック

TYPE : En

DATE : Mar 20, 2021

2年くらい前からミラノやパリではWジャケットやWスーツをよく見かけるようになりました。

この流れはメンズよりもレディースでブレークしていて、有名な女性ファッションブローガーは、こぞってこの手の新作を着用していました。

日本でも今春のメンズトレンドに、久々にWブレザーがノミネート。

こうした流れになったのは、パリのセリーヌが2020年春夏メンズコレクションで発表されたWブレザーが話題になたことや、今春ビームスやユナイテッドアローズなどの大手セレクトショップが、80年代に日本で流行したフレンチトラッドの代表アイティムだったWブレザーを猛烈にプッシュしているなどの背景が絡み合った結果のようです。

ま、そんな裏話よりも大事なのは、トレンドのWブレザーをいかに今年らしくスタイリングできるかですよね!

その答えは、このミラノでスナップしたダンディーを見ていただければすぐにご理解いただけるはず。

このダンディーのWブレザーの着こなしで一番注目する点は、インナーに白Tシャツを持ってきているところ。

それも、スポーツ系のテロテロでもストリート系のビッグサイズでもありません。

クローズアップして見ると首まわりについているリブが、とても上品でエレガント。

ピタピタでもなくルーズでもない絶妙なフィット感は、Wブレザーとベストマッチング。

早い話が、Wブレザーに合わせる白Tシャツは、素材もデザインも気をつけて選ばないとこのダンディーのような雰囲気は出せないということです。

全身はこんな感じでした。

足元は白スニーカーにして、上半身の白Tシャツとの色目のバランスを取り、ソックスを履かないでくるぶしを見せることでヌケ感をほどよく出しています。

着こなしでポイントになるのが、Wブレザーのボタンをとめるかとめないか。

こんなところにもトレンドが隠されていたのです!セリーヌのコレクションでもボタンはとめていなかったのですが、これがインフルエンサーの間で広まり今やインスタグラムなどの画像を見ると(一部のクラシックファッション好きの方は除く)ほぼほぼこのスタイル。

個人的には、ボタンをとめない場合はこのダンディーの様な、ラペルの細く着丈も短めのモードなデザインのものだとハマりますが、クラシックなラペル幅が広くうち合わせが深いものは、逆に前見が重く見てしまうのでご注意を。

クラシックなWブレザーの場合は、前ボタンをしめて着たほうがスッキリ着こなせるはずです。

こちらが、今回のスタイリングの再現バージョン。

こちらのWジャケットは、実は元々はネイビーのボタンが付いていたのですが、白蝶貝のボタンにチェンジしてブレザー感を出しました。

こうするとカジュアル感が増し、より一層白Tシャツと相性が良くなります。

ボタンの付替え用のボタンは、サイズを確認してネットやボタン屋などで手に入れてみたください。

FLOENS TOKYOで購入していただいた方は、有料になりますがイザイア ナポリ 東京ミッドタウン( tel 03-6447-0624 )でボタンの付替えのサービスを行なっています。

<注>ボタンはご自身でご用意して頂きますようお願い申し上げます。

今回のスタイリングで影の立役者的な存在なのが、白Tシャツ。ここを選び間違えるとスナップのダンディーのようなエレガントな感じは出せません。

グランサッソのこの白Tシャツは、コットン100%ですが、見た目も着心地もシルクに近いもの。シルケット加工と呼ばれる技が施されていて、クリーニングをしてもその感じはなかなか衰えません。

ネックのリブ部分のアップがこちら。かなり薄めですが、腰があるので着ていてもヨレも起こりにくく、程よいフィット感が続きます。

シルエットは、ややタイトフィットです。ジャケットの下に着るTシャツは、ルーズフィットだと似合わないのでお気をつけください。

購入の際は、必ず愛用しているTシャツのバスト、ウェスト、着丈を測ってサイトのサイズ表記と比べることをオススメします。

ややタイトフィットと書きましたが、着用する方の体型でそのフィット感は変わりますからね!!


  • 【Profile】 : スタイリスト / 大西陽一 氏
    「メンズ・イーエックス」「レオン」「メンズ・プレシャス」「アエラスタイルマガジン」などで スタイリストとして活躍。親しみやすい人柄とファッションに対して熱い情熱を自ら表現し、 多くの方から愛されております。エディターの一面も併せ持ち、アルソーレの代表も務めております。