大西陽一 / STYLE

モードからフレンチスタイルまで幅広く着こなせるイザイアのシアサッカースーツ

TYPE : Flow

DATE : Jun 19, 2021

今年春夏のドレスクロージングのトレンドに懐かしい面々が戻ってきました。
どちらもインド周辺の地域がルーツと言われていて、かつて日本でもブレークしていていまだに根強いファンがいます。
それはマドラスチェックとシアサッカー。
どちらも夏素材の代表選手で、どちらかといえばアメリカントラッド系のブランドが得意とする生地。
日本では、60年代のアイビー80年代のプレッピーブームの時に大流行しましたが、どちらもアメリカ発祥のファッションでブルックス ブラザーズが深く関係していました。
ちなみにシアサッカーは、18世紀頃にインドで織られていた生地で、語源はペルシャ語の「ミルクと砂糖」を意味するシーロシャカーが、英国に持ち込まれ英語風に転じてシアサッカー(SEERSUCKER)と呼ばれる様になったとか。その後、1930年代にブルックスブラザーズがスーツとして発売し人気に。
当時としては、ウネウネのコットン生地がドライタッチで涼しかったことと、洗濯の後もアイロンをかけなくても着られることがうけた様です。
要するに、現代のハイテク化したイージースーツの元祖の様な存在だったのです。

実は今季、イタリアの老舗ブランドからパリ拠点のラグジュアリーブランドまでこの2つの生地をよく使っていて、中でもシアサッカーはダントツ。
とは言っても、昔ながらの生地をそのまま使うのではなく、色目を変えたり素材をハイテク化するなど各ブランドごとに絶妙なアップデートしています。
ISAIA(イザイア)でも今季しっかりシアサッカーがコレクションに入っていています、それもスーツで!!

ISAIA(イザイア)のシアサッカースーツは、ストライプが同系色でモダンなイメージになっているがポイント。
遠目には、ネイビーの無地スーツの様に見えますが、近寄るとシアサッカー独特のデコボコしたうねがちゃんと見て取れます。
個人的には、写真の様にグレーやホワイトのヘンリーネックのシャツに合わせるのがオススメ。
黒の イギリス式のクラシックなポロシャツで、ボタンを全て止めて着るとモード感も出せます。

シアサッカースーツが大ヒットしているのは、着心地がドライで軽いと言ったことの他に、それぞれ単品でも使えるというコスパの高さもあります。
ポロシャツやTシャツの首元にネッカチーフやバンダナを巻けば、フレンチスタイルにコーディネートできますし、シューズをコンビのローファーやエスパドリーユにすれば気分は完全に「南仏の海岸 コートダジュール」。

生地は、なす紺と呼ばれる紫がかったネイビーとダークネイビーのストライプで、アメリカブランドにはあまり見ない細かなうねが入ったISAIA(イザイア)ならではのもの。コットン100%。


  • 【Profile】 : スタイリスト / 大西陽一 氏
    「メンズ・イーエックス」「レオン」「メンズ・プレシャス」「アエラスタイルマガジン」などで スタイリストとして活躍。親しみやすい人柄とファッションに対して熱い情熱を自ら表現し、 多くの方から愛されております。エディターの一面も併せ持ち、アルソーレの代表も務めております。